猫の目沿線日記

2014年9月 1日 (月)

法螺貝と尺八

今さらですが、集英社の季刊誌『kotoba』2014年夏号に、拙著『吉祥寺の百日恋』の書評が出ているそうです(評者は石原千秋さん)。
6月6日に発売されていたのに、全然知らなかった……(情報感度低っ!)

石原氏、書評で登場人物の名前の由来を考察して下さっています。
一緒に紹介されていたのは、柳美里『JR上野駅公園口』でした。

ところで上野というのは私にとって、学生時代に放浪していた場所の一つです。本当は東京芸大に行きたかったので、上野とか谷中の辺りを無意味にウロチョロしてました。そんなある日、道に迷って帰れなくなり……

自転車で谷中の町をグルグルさまよっていると、古民家風の軒先に、山伏の持ってるような法螺貝と尺八が置いてありました。
死ぬほど気になりましたが、何しろ道に迷ってる最中でそれどころじゃねーと思ったので、通り過ぎました。
しかし、しばらく行った辺りで……

やっぱり気になったので、道端に自転車を停めて引き返しました。
さっきの法螺貝と尺八の店に戻ります。「あのー」と呼ぶと、奥からイケメンのお兄さんが出てきました。
音楽家で、この尺八の持ち主だそうです。
法螺貝主の方は、どっかへ行ってしまったそうです。

(参考: こちら↑は尺八奏者の藤原道山さんですが、実際こんな感じのイケメン)

軒先で尺八演奏を披露して下さいました。
ちょっとだけ吹かせて頂き、「なかなか筋がよろしい」と褒められていい気になります。
大満足で戻ると、「あんた! ウチの前に自転車を置かないでよ!」と住民のおばちゃんに怒られる。
謝る。ついでに道を聞く。

おかげで無事、帰り道が分かったのでした。

2014年8月20日 (水)

茄子

地元の畑から大量の夏野菜が送られてきたので、今週の主食はナスにしよう。
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ついでに必要があって、野菜と一緒にこういう本も送ってもらいました。
ポンペイの遺跡解説本。
中学時代にイタリア旅行へ行ったとき現地で買った、メッチャ楽しい図録(中二病的な意味で)
Pompei

"POMPEII - Monuments Past and Present"
上にセル画で古代の想像図が、下に現在の遺跡写真があり、重ねたりめくったりして楽しめる。
こういう造りの本って何というんですかね?

2014年6月26日 (木)

コリンキー、三角形のひみつはね(←古)

近所のとくしまマルシェで、コリンキーという生で食べられるカボチャを入手。
マリネ、冷製スープ、炒めものにしました。
味は、キュウリに近い印象。
彩りと食感がよいので、薄切りにしてマリネがおすすめです。

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色はともかく、正直なところスープの味は
(…青汁未満キュウリ以上…)
でした。

炒めものは、
「熟成ベーコンウマー!! 豆苗もウマー! え、コリンキー? いたの?」
ってぐらい存在感薄。

やはり、マリネがおすすめです。

2014年6月 8日 (日)

僕の愛を受け入れるならこのうどんを食べてくれ

近所に「とくしまマルシェ」東京店がオープンするそう(6/18~)。徳島産の野菜や果物、加工食品など。
http://tokushima-marche.jp/home/
今夏、我が家の昼ごはんが、うどん尽くしになりそうな近未来が見えた…

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人生のある時期まで「たかがうどん」と思っていたのですが、大学時代、受験と同じくらいうどんに命を掛けている讃岐出身の浪人生を知り、私のうどん観が変わりました。

某有名予備校へ通うため、上京中だったその浪人生は、「ここのうどんは美味しくない! 全然ダメ」と言って、讃岐の実家からうどんを大量に送ってもらっていました。
で、それを、予備校の子たちに配るんです。
最初は皆迷惑そうでしたが、そのうち「ホントだ、味が違う……」と開眼するようになり……

ついにその讃岐っ子、好きになった予備校の女子に「君が好きです! これ、どうぞ」と、特製うどん一箱贈って告白。
……って、どっかの昔話か児童文学かよ! と言いたくなるくらい、純朴な少年でした。
さて、気になる彼女の反応ですが……

(恋のライバルがいたり、模試があってゴタゴタしたりの途中経過は省くと)
その二人は、おいしいうどんを一緒に食べる仲になりました。
この話から、結論として強引に言えることは、意中の相手には、自分が最高においしいと思う地元名物を贈ればいいんじゃないかな、ってことです。
※結果には責任を負いません

2014年5月27日 (火)

脳波実験@理研

近所の病院が、近未来SFっぽくてかっこいい。
ロボットのドクターにピコピコ診察されそうな雰囲気。

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ところで、現在STAP細胞の件で世間を騒がせている理研ですが、わたし学生時代に二度ほど行ったことがあるんです、和光市の研究所に。
いわゆる科学実験の被験者バイト、ってやつで。(もちろん、小保方さんとは無関係ですよ!)

「広告を目にした時の脳の反応を調べる」ための実験で、脳波データ取るためにMRIにかけられました。
狭い円筒型のカプセルに入り、横たわって、真っ暗な中でモニターに次々と表示される画像を見るんです。
ただひたすら、それだけ。
そうやって見てる間に、被験者の脳のどの部分が反応してるのか、等を調べるそうです。

実験が終了した後、記念にということで、なぜか脳内スキャン結果を研究員さんがプリントしてくれました。
ということで、これが私の脳の中身です! じゃーーん!!
(※別にグロくないですが、医療系画像は苦手という方もいるかもしれませんので、一応注意を喚起しておきます)



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……ええと、「じゃーん」とか言った割には、だから何なんだっていう画像ですよね。
正直言ってこれを研究員さんから手渡されたとき、自分でも反応に困りました。

研究員さん「どうです、これが坂本さんの脳ですよ!」(←目がキラキラ輝いてる)
私「はあ……」
研「こんなの初めて見たでしょう?」
私「まあ、そうですね……。生物の教科書とかに載ってるのと基本変わらないっていうか、個体差ない感じですかね……」
研「そんなことないですよ」
私「ええっ、どこか異常でも?!」
研「いやいや、そういう意味じゃなくて。結構きれいな形してるんですよ、この脳……」

いかにも理系(でちょっとギーク)って感じの研究員さんだったんですけど、うっとりしながら脳画像の表面を指先でツーッ……と撫でるのは、薄暗く青白い実験室の雰囲気も相まって、下手なホラーよりも怖かったです。

もし映画だったら、完全に何かのフラグですよね、これ。

2014年5月25日 (日)

昭和レトログッズ

夫が時々入手してくる、昭和レトロ商品。

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LIONのタバコ用粉歯みがき。
1960年代からずーっと同じパッケージ・デザインらしい。
洗面所に置くと、そこだけ昭和な薫りがします。

2014年5月14日 (水)

Delta社の万年筆、マリーナ・グランデ

イタリアDelta社の万年筆、Capriコレクション Marina Grande を入手しました。
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これまでは、某女性ファッション誌の付録についていた万年筆で「とりあえず」間に合わせていたのですが(しかもその雑誌は、表紙の美人モデル目当てで夫が衝動買いしてきたもので、「付録はいらないから君にあげる」とお下がりで貰ったという、かなりトホホな由来)、やはりちゃんとしたものが欲しいと思い、誕生日プレゼントにリクエストしました。

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……というわけで、これが送られてきた外箱です。
噂には聞いていましたが、箱が大きい!
綺麗なデザインで、色合いも美しいのですけど、とにかくやたら大きい。
イメージとしては、デパ地下などで売られている、「洋菓子詰め合わせ 10,800円(税込)」的な箱の大きさです。
「私が頼んだの、万年筆だったよね……。Capriって名前のお菓子じゃないよね……?」と、いささか不安な気持ちにさせられます。

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蓋を開けると、中はこうなっています。さらに箱が2つ。
この時点ではまだ、万年筆が入ってる感はゼロです。
むしろ、「銘菓Capri~ナポリ湾 真珠の口どけ~」の方がしっくり来る感じ。

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上半分を占めている青い綺麗な箱ですが、実は空箱です。
なんとまあ、贅沢な使い方……。
上部にドッキングしている、白く細長い棒状の箱には、インク・カートリッジが入っています。

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下の、白いプラスチック製の箱を開けてみると。
リボン(砂時計?)型にくり抜かれた内箱の中に、万年筆が収納されていました。

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う、美しい……(溜め息)。
これがカプリ島の、紺碧の空と海ですか……。
まるで、美術工芸品のような佇まいです。

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ペン先はF(細)を選びました。
海外基準の「細」なので、日本製品でいう「普通」に相当します。
なめらかで、素晴らしい書き心地です。

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改めて並べてみると、たった一本のペンを送るのに、こんな大きな箱に収納していたんですね。
空間の壮大な無駄遣い……。

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ところで、「マリーナ・グランデ(=大)」というからには、「マリーナ・ピッコラ(小)」という、ペア商品もあります。
小ぶりで水色なのが、ピッコラ。
コンセプトとして、カプリ・コレクションは、島を訪れる永遠の恋人たちに捧げるシリーズなので、本来はグランデ=彼用、ピッコラ=彼女用、という位置づけです。

しかし。私は手が大きいので、ピッコラはサイズが合わず、グランデの方を選びました(苦笑)。


購入したお店は、PEN’S ALEEY TAKEUCHI (ペンズアレイ タケウチ)です。
私の出身地、愛知県岡崎市にある文具店なのですが、地元のお店を応援したいと思い、こちらで購入しました。
(試し書きなどは、東京のデパートで確認しましたが)

元は竹内文具店という、私も子供の頃よく通った文房具屋さんだったのですが、今年の3月、リニューアル・オープンしたそうです。
http://www.takeuchi-os.co.jp/
http://okazaki.keizai.biz/headline/1105/

移転先のお隣が、岡崎信用金庫資料館という、大正6年からある歴史的建造物だということで、景観にも配慮した建築デザインになっているとのこと。
まだ、直接来店したわけではありませんが(購入手続きは、実家にいる弟にやってもらいました ; )、ぜひ一度訪れてみたいですね。

2014年4月26日 (土)

芝生の上の朗読会

東京ミッドタウンの芝生広場にて、朗読会が3日連続で開催されています。
本日の回(歌人の枡野浩一さん・加藤千恵さん)に行ってきました。
(詳細は以下「本の雑誌」の記事を)
http://bookstand.webdoku.jp/news/2014/04/27/063500.html

「公園で朗読」というのは、一見、古典的でありふれた発想のように思えます。
例えば、街頭演説、辻説法、野外ライブ、大道芸……。
さて、この種の催しでは、上演中に自然と人だかりができるもの。
ところが今回の朗読会では、その点がかなり違う。

というのも、ミッドタウンの芝公園に来ているお客は、大抵がシート持参で、ピクニックを楽しんでいる人たちなのですね。
だから、いくら面白そうな朗読が始まろうと、「ホーム」であるシートから動こうとしません(笑)。
でも、わざわざ動かなくったって、朗読はスピーカーから聞こえてくる。

そういうわけで、シートの上でお弁当を食べたり、お喋りをしたり、昼寝をし「ながら」、聞いている人がほとんど。
「聴衆」とそうでない人との境界は、きわめて曖昧でした。
このゆるやかさは、街頭演説や野外ライブにおける、局所的な熱狂や、ある種の一体感とは対極にあるように思われます。

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朗読会風景は、こんな感じです。
いい意味で、ゆるやかな雰囲気が伝わる1枚を選んでみました。

歌人の枡野さんが朗読した中に、古泉智浩『夕焼け集団リンチ』のあとがきが。
「40過ぎて不妊治療を始めたが、精子の数が少なくてうまくいかず」という、暗く生々しい内容。
親子連れの多いのどかな公園の真ん中で、堂々と……。
この辺りも、凡庸な野外イベントとは一線を画していましたね。

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これが、まさに、その写真です。
枡野さんが、『夕焼け集団リンチ』(古泉智浩)のあとがきを朗読中に、小さな女の子がふらふら~と現れたところ。
(このおじちゃん、なにしてるのかなあ?)
※このあと、女の子はお母さんに呼び戻されました。

2014年2月27日 (木)

P-BC吉祥寺店: アートと猫

前回に引き続き、吉祥寺パルコ内の書店、P-BCの紹介。
今回は、<アート>と<猫>の視点から。

私が初めてリブロ系の書店へ入ったのは、中学時代の修学旅行で東京に来たときのことで、渋谷のパルコ地下でした。P-BCも洋書専門のロゴスも、田舎の中学生にはくらくらするような、洗練空間でしたね。リウスのチェ・ゲバラ漫画(原題:「ABChe」)などを買ったせいで、その日はお昼ごはんにも事欠きました(笑)

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まあ、それはともかく、本日吉祥寺P-BCで購入したのは、ヒグチユウコさんの初画集です!
帯にある通り、ダークファンタジー系の作風で、前から気になっていました。
例えば、ワンピース姿の猫の幼女に、「どじょう飼ってもいい?」と金魚が尋ねている絵、とか(※この金魚は、二足歩行です)。
そういう動物系不条理の力で、ヒグチ猫やヒグチうさぎが、ヒトの心を鷲掴みにします。

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さて巻末に、「作品のできるまで」という25段階の作画風景が、説明・写真つきで載っているんですけど、これがある意味で一番の驚愕でした。

何しろ……ペン画なのに、下絵がない!!

緻密で繊細なペン画なので、さぞ慎重に構想を練ってから、下書きも念入りにかと思いきや、下絵のプロセスはほとんどなし。和紙(←この素材も意外なんですが)に、鉛筆で簡単なアタリをつけただけで、即ペン入れに突入。というか、いきなり猫の瞳から、細部をバッチリ描いていきます。
(※美術学校でこれをやると、真っ先に先生から注意されます。ただし、天才を除く)

ペンだけで描き進めつつ、本能の赴くままに、謎のキノコや魚などの異生物を付け足したり、背景を描き足したり、というスタイルのようですね。※美術学校でこれを(以下略)

何と言いますか、例の有名な「ボブの絵画教室」を思い出してしまいました。
ボブ「ね、簡単でしょう?」

ちなみに私、NHK-BSでの「ボブの絵画教室」を、子供の頃リアルタイムに観ていた世代でございます。「おや? この木、一人で寂しそうですね~。隣にお友達を増やしてあげましょう♪」と言う数秒の間に、リアルな木や湖や山が、あれよあれよと増殖してゆく、あの魔法使いのボブさんです。

これがその、問題のページ(?)です。ね、右側、気になるでしょう?
『ヒグチユウコ作品集』(グラフィック社、2013年)
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なお、P-BC店内には、猫雑貨のコーナーもあります。パペットが人気だそうですが、私の目は猫のおしりたちに釘付けです。それでは、今日はこの辺りで~。

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リブロ パルコブックセンター吉祥寺店
(吉祥寺パルコB2F)
http://www.libro.jp/shop_list/2009/07/post-33.php

2014年2月25日 (火)

公園で新人賞の選考結果を待っていたら、鷹に遭遇した話

(前回までのあらすじ)

日本ファンタジーノベル大賞、選考会当日。
受賞作が決定し次第、最終候補者には、担当者から電話が入ることになっているのだ。
世田谷城址公園で連絡を待つ、私。
そこへふらりと現れ、向いのベンチに腰掛けた男性が連れてきた生き物は……。
鷹……?!

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 まじまじと二度見してしまったのだが、やっぱり鷹である。
この人って、いわゆる香具師か、鷹匠さん? 左手には革手袋をはめ、その上に足輪を付けた鷹がちょこんと座っている。まだ子供のようで、あどけない顔つきと仕草が可愛らしい。人間のおじさまの方は、ベンチに深々と腰掛け、完全にくつろぎモード。うーん、この人、誰かを待ってるのかなあ? でも、鷹同伴で……?

 謎は深まるばかりである。そうこうしているうちに、4時10分、15分、20分……と、時は過ぎてゆき、いつ電話が鳴ってもおかしくない時間になってしまった。これは、かなり、まずいぞ……。というのも、私の中のどうしようもない好奇心が、今やすっかり「」に向けられてしまっていて、もうこれ以上抑えることができないほどに高まっていたからだ。

 でも……。
「あの、すみませんが……」っておじさんに話し掛けた瞬間に、電話が鳴っちゃったらどうしよう。最悪のタイミング、すごく気まずいよね。やっぱり、電話の後で声を掛けた方が……。あ、でも、その前に帰っちゃったらどうしよう。この人(と鷹)たち、もう30分前からここに居るし、そろそろ帰る時間なんじゃないかなあ。ああっ、もうっ、電話電話! 早く掛かってきてよ! この際、選考結果なんてどっちでもいいからさ!!

(↑ほんとにアレですよね、選考員の先生方、すみません。こういう不束者だから落選しちゃうんだよな、まったく……)

 というわけで、興味と関心の対象が、

鷹とおじさんの正体>>>>>選考結果

 にすっかり傾いてしまった私は、意を決して、おじさんに話し掛けることにしたのであった。

「あのう、失礼ですが、その鷹……」
「ああ、この子ね、うちのペットなんですよ」
「ペット?! ご自宅で鷹、飼われてるんですか? もしかして、鷹匠さんでいらっしゃいます?」
「いえいえ、そんなんじゃなくて、ただの趣味です」

 いきなり話し掛けてきた挙動不審の私に対して、おじさまはとってもフレンドリーに答えて下さる。この子は、ハリスホークのタンタン君(※仮名)。2歳の男の子で、引き取ってから三か月ほどになるという。よく見ると、なかなかのイケメン(イケ鳥)!

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「ハリスホークっていうのは、アメリカの鷹なんですけど、知能が高くておとなしいので、飼いやすいんですよ」
「タンタン君、お行儀よくて、賢そうな顔してますね~。今ここで、お友達でも待ってらっしゃるんですか?」
「いえ、これは「据え」と言ってね、いわゆる調教だな。こうやって手の上に長時間座らせて、なつかせるわけですよ。時々餌を与えますけど、このままずーっと据えておきます」
「ずーっと、ってどのぐらいなんでしょう」
「ええと、いま何時ですか?」
「4時……40分ですね
 (←っていうか、電話…まだ?)
「ああ、そう。ここに来たのが4時頃だから、まあ、日没ぐらいまでかなー」
「えっ? 日没って……7時頃まで?!」
「うん、だいたい据えには、3~4時間ぐらい掛けるんですよ」
「へえええ~~~
(←未知の世界に圧倒されている)
「そう言うあなたは、ここで何を? 誰かとお待ち合わせなんですか?」
「いえいえいえ、私は、えーとその、電話……。仕事の電話を待ってるだけなんです」

 ふう。危ない。ちょっと、泡食ってしまいましたぜ。
 もし正直に、「日本ファンタジーノベル大賞の選考結果の電話が来るのを、待ってるんです」って言ったら、きっと驚くだろうな……。って言うか、夏の夕暮れの城址公園に、ハリスホークのタンタンと飼い主のおじさまがいて、小説家見習いの女と会話してるって、それ自体が何というファンタジーな光景……。

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 まあ、それはともかく、このおじさまは相当の鷹好きらしい。心底から鷹を愛しているようなのだ。ここから先は、鷹にまつわる薀蓄を滔々と語ってもらった。

 面白い話はいろいろあるのだが、猫小説の作者として興味深かったのは、「鷹vs猫」の力関係。猛禽ちゃんvs肉食獣、エキサイティング・バトルです!
で、鷹と猫なら、どう考えても鷹の圧勝だと思うでしょう? ところが、そうとも限らないんですって!

というのも、鳥は暗いところでの視界がきかないため、夜中に寝込みを襲われた場合、鷹ですら猫にやられてしまうらしいですね。やっぱり猫最強(凶)、ってことなんでしょうか。
だから、自宅で鷹を飼う場合には、ベランダに設置した止まり木に夜寝かせるのは危険で、家の中か、籠に入れておかないといけないそうです。猫対策として。ふーん。将来、鷹を飼うときの参考になるなあ(←飼うのかよ)。

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 ……というようなレクチャーを受けている真っ最中、ついに私の携帯電話が鳴った。

 結果は、落選でした。

 うーん残念。大賞なら500万円の賞金が出るので、将来鷹を飼ったり鷹舎を造るための資金が確保できたんだけどな! (←だから、飼うのかよっていう)

 いやーしかし、本当に貴重な体験させてもらったので(主に鷹関係により)、全く不満はありません。今後ともたゆまず精進し、鷹に関する知識と愛を深めていきたい所存!

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