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2014年2月14日 (金)

新人賞をとらずに作家になる!

皆様こんにちは、坂本葵です。

普通、作家は「新人賞」というものを取って、華々しくデビューします。
一方わたくしは、「日本ファンタジーノベル大賞」の、最終候補に選ばれるも受賞には至らず、と思いきや、懐の深い新潮社から長編小説を出版してもらえることになった、という者でございます。

さて、大抵の文学新人賞では、「選考会」というものがあり、有名作家などが選考委員になる場合が多いのですが、そこでの議論によって、受賞作が決定されます。 その間、候補者は何をしているかというと、受賞(または落選)が決定したらすぐに、担当者から電話連絡が入ることになっているため、ひたすら待機しなくちゃならないんです。

選考会は、だいたい数時間ほど掛かりますが、その間とにかく、ビクビクしながら待機、ですよ? 心臓と精神衛生に悪そうですよねー。

で、私の場合、家庭に仕事上のイライラは持ち込みたくないタイプなので、さっさと、世田谷の豪徳寺に避難しました。(別に、近所というわけではないのです。なにゆえ豪徳寺? なのかは後述します)
そうしたらそこに、とってもファンタスティックな出来事が待っていたのです。

……って、肝心の賞は落選したんですけどね(笑)。 でも、受賞を逃した落胆を補って余りあるくらい、本当に素敵な体験だったのです。

というわけで、今回のブログでは、「第25回・日本ファンタジーノベル大賞」選考会当日の、不思議な出来事について書きたいと思います。

(ちなみに、タイトルは、「新人賞をとって作家になる!」という、有名サイトのもじりでございます。あちらは、作家を目指す人のための有益な指南サイトでありますが、そういう目的でこのブログを読んでも、何の参考にもならないと思われます。あしからず)

*

「坂本葵さま
新潮社のYKです。すでにご案内の通り、選考会は明日7月30日、読売新聞本社ビルにて行われます。午後3時から始まり、例年遅くとも5時には終わります。その間は、こちらからの連絡がつくようにして頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします」

「新潮社 YKさま
坂本です。選考会が明日に迫り、妙に緊張しております。 午後になるとプレッシャーに耐え兼ねて、豪徳寺の猫神様のところへお参りに行ってしまうかもしれません……(もちろん、携帯電話は持参しますので、ご安心を)」

このあと、編集者YKさんからは、「猫神様云々」が可笑しかったらしいメールが返ってきたのだが、それは省略する。

当日の朝。雀がチュンチュン。私はモソモソ、冴えない目覚め。
こういう日に限って、なぜか仕事が休みなのだ。
やっぱり、家にいるのは気詰まりなので、予告通り午後は、世田谷の豪徳寺へ行くことにする。
なにしろ、応募作『悪党華伝』は、猫が主人公の物語だからね。ここは、猫神様のお力におすがりするしかないでしょう!

2014021401

まずは、猫神様にお参り。
「猫神様、お願いです。選考委員の先生方が、どうか猫派でありますように!

2014021402

いや、頼み方がおかしいのは分かってますけど。でもね、「拙作が受賞しますように」とかだと、他力本願っていうか、なんか厚かましいじゃないですか。
手を合わせ、お賽銭をお納めした後は、豪徳寺名物の招き猫たちを見て癒される。

2014021403

(妄想タイム)

招き猫のリーダー 「みんな、聞いて! 今年のファンノベ大賞にはね、猫が主役の小説が、候補になってるんだって。応援したい猫は、手をあげてっ」
All 招き猫ズ 「はぁい★」

(妄想終了)

……えー、どうも、手前勝手でお見苦しいものを、失礼いたしました。

ところで皆様は、豪徳寺の招き猫の由来をご存じですか?
時は江戸時代、彦根藩第二代藩主・井伊直孝が、鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった。すると、門前で猫がしきりに手招きをしている。「何だろう」と思って近づき、寺に立ち寄って休息していると、雷雨が降り始めた。ひどい雨に濡れずにすんだのは猫のおかげ、と、直孝は寺に多額の寄進をしたのであった。ということだそうです。
それ以来、豪徳寺は彦根藩・井伊家の菩提寺となりました。井伊直弼の墓も、この境内にあります。有名なご当地ゆるキャラ、「ひこにゃん」が招き猫なのも、そういう由縁によるわけですね。

2014021404

そうこうしているうちに、4時になっていた。
さすがに、神聖な境内で携帯電話を使うのは、不謹慎だろうと思い、すぐ隣の世田谷城址公園へ移動する。公園のベンチに腰掛けて電話を待つことにしたのだが、そこへふらりと、鷹を連れた男性がやって来た。

……って、ええっ?! 鷹……って?!

2014021405

(続きはこちら)

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コメント

出版おめでとうございます!
All 招き猫の妄想、笑ってしまいましたw 面白かったです。

お返事たいへん遅くなりまして恐縮です。
どうもありがとうございました。

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