吉祥寺情報の宝庫、リブロ吉祥寺店
坂本葵です。
今回は、吉祥寺にお住まいの方や、吉祥寺好きの皆さんのための記事です。
本日発売の拙著、『吉祥寺の百日恋』。題名から分かる通り、吉祥寺が主な舞台となっている恋愛小説です。吉祥寺をはじめ、京王井の頭沿線の様々な場所が、実在・フィクションごたまぜで登場します。
吉祥寺と言えば、大型書店から個性的な古書店まで、様々な店舗がひしめき合う、本屋の街でもありますよね。物語の主人公は、吉祥寺にある架空の古書店「レムニスケート」で飼われている、美形のシャム猫なのです。
ん、面白そう? 読んでみようかな? と思った方は、ぜひ書店に足を運んでみて下さい。
「どの本屋さんに行けば置いてあるの?」
少なくとも吉祥寺に関しては、大手書店ならばどこでも取扱いがあるようです。東急の紀伊國屋、コピスのジュンク堂、アトレのブックファースト、パルコのリブロ、サン・ロードのブックス・ルーエ、南口のブックスいずみなど。(※2月21日現在)
中には、とても工夫を凝らして拙著を置いて下さっている書店もあります。そんな本屋さんでのディスプレイに、この記事ではフォーカスしたいと思います。今日紹介するのは、リブロ吉祥寺店です。
リブロ パルコブックセンター吉祥寺店
(吉祥寺パルコB2F)
http://www.libro.jp/shop_list/2009/07/post-33.php
エスカレーターを降りて行き、店内に入るとすぐ、「吉祥寺スタイル」という一角が目に入ります。イベントスペースのような、広々とした空間です。ここは、ガイド本・文芸などの枠を超えて、吉祥寺に関する書籍が集まっている場所。
街歩きやグルメ情報などのガイド本は定番として、ちょっと固めの人文書まで幅広く置かれています。
吉祥寺を舞台にしたもの、吉祥寺在住作家による小説・エッセイなどの「吉祥寺文学」。川上弘美『センセイの鞄』、江國香織『号泣する準備はできていた』、桐野夏生『魂萌え』など。
「武蔵野の歴史・文化」。ここはちょっと、渋めの棚ですね。
「丹羽門下」というのは、武蔵野市民だった丹羽文雄の主宰する同人誌、「文學者」の周辺に集まった作家のことで、吉村昭、津村節子、瀬戸内寂聴など。
(詳しく知りたい方は、川口則弘『直木賞のすべて』の中の人が運営しているサイト内、こちらのページをどうぞ)
「吉祥寺周辺の出版社」。こんな特集も。吉祥寺の出版社としては、夏葉社、図書出版クレイン、そしてクラシック音楽ファンにはおなじみの、アルテスパブリッシングなどが。
「吉祥寺コミックワンダーランド」。これも、「在住作家」と「吉祥寺が舞台」の2種類です。在住作家としては、楳図かずお、江口寿史、西原理恵子が有名ですよね。
一番左は、スタジオジブリ特集です(旧スタジオが吉祥寺にあり、ジブリゆかりの地なので)。
あらためて、吉祥寺本の多さとヴァラエティに驚かされます。
あ、ちなみに、拙著はここにはありません。(書店員さんによれば、そのうち吉祥寺スタイルに移動する可能性があるかも? とのことでしたが)
では今、どこにあるかというと……。
「文芸 新刊・話題書」のコーナーです。壁(大きな柱?)一面を使って、大きく取り上げて頂いています。書店員さんに感謝。 そして、注目すべきは……。
ラクロの『危険な関係』新訳と、一緒に並べられているのです!
(解説: ラクロの『危険な関係』は18世紀フランスの恋愛小説。拙著『吉祥寺の百日恋』は、その現代猫版)
いや~、もう、ラクロ先生の隣に並べてもらえるなんて、一生分の幸運を使い果たしてしまったかもしれませんわ。先生はあの世で、「誰? こいつ」とか思ってるでしょうけど。ヴァルモン子爵にメルトイユ侯爵夫人、今は21世紀になってね、君たちは猫にされてしまったのだよ……。
というわけで。人版も猫版も一度に見られる、パルコのリブロ吉祥寺店、おすすめです!
ちなみに、新訳の情報はこちら。
ラクロ 著/桑瀬章二郎、早川文敏 訳『危険な関係』 (白水社、2014年1月)
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=09905
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